お知らせ・小田原歯科便り
2015年05月16日
虫歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の歯科技工士有迫です。
今日は、ファイバーコアを紹介したいと思います。
ファイバーコアとは、特殊なガラス繊維強化型樹脂素材(グラスファイバー)を多数束ねて作られている、歯の土台の事です。
虫歯になった部分を取り除き、根の治療を行った後は、被せものを支える台として土台(コア)を入れる必要があります。
その土台で用いる材料の一つが、ファイバーコアです。
土台の種類は他に金属でできた、メタルコアなどがあります。
歯の土台は目立たない部分ですが、非常に需要な部分です。
ファイバーコアは、金属などと比べて、色々なメリットがあります。
○硬さや弾性が歯とほぼ同じで適度なしなりがあるため、歯が割れにくく、歯にやさしい材料。
○金属を全く使わないので金属アレルギーの心配がない。
○金属は腐食し、歯肉などが、黒ずんでくるが、その心配がない。
○透過性があるので、自然な仕上がりになる。
ただ、保険がきかないため、値段が高くなるのですが、オールセラミッククラウンと併用することで、より自然歯に近い仕上がりにすることができますよ。
2015年05月10日
こんにちは
むし歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の受付下野です
前回の前田先生のブログにて、唾液の力について詳しく説明があり、唾液検査というものがあることをお伝えしましたが、今回はその唾液検査とはいったい何??ということについて、お話ししたいと思います
むし歯には、主に3つの原因があります。
むし歯菌の数
食事の習慣
歯を守るチカラ
むし歯になる人とならない人がいるのは、この原因の組み合わせが人それぞれ違うからです。
唾液を調べることで、あなたの本当のむし歯の原因がわかります。
それを知り、この3つを上手にコントロールできれば、むし歯は確実に予防できます
では、唾液検査とは何をするのか??
検査は簡単です
5分ほどガムを噛んでいただき、唾液を出してもらいます。
この唾液を使って、あなたの唾液の量がどれくらいなのか、唾液のチカラはどれくらいなのか、むし歯菌の数はどれくらいなのかを調べていきます。
唾液が多く出るほど、口の中の食べ物を早く洗い流してくれ、歯の質を強くしたり、抗菌作用も働きます。
唾液のチカラを知ることで、食後の歯が、溶けやすい環境からどれくらい早く通常の状態に戻るのかがわかります。
むし歯菌の数がわかれば、あなたがどれだけむし歯になりやすいのかがわかり、またどんな細菌が多いのかを知ることができます。
ちなみに、私下野の唾液検査の結果は…
写真が見にくくてすみません
左側の青い粒々は、むし歯のきっかけを作る菌です。
ちなみに4段階評価で、悪い方から2番目です
右側のケースの中の黒い板の上にちょこっとだけある白い丸いものは、むし歯を進行させる菌です。
しかしこちらは、1番いい評価に
唾液の量は4段階評価のいい方から2番目ながら、唾液のチカラは最低レベル
これに食事の習慣等を考慮して導き出された、私下野が今後1年間でむし歯になる確率は『50%』でした
ここまでの結果を見ると、むし歯のきっかけを作る菌が多く、唾液のチカラが弱い私は、ちょくちょくむし歯になってもおかしくないのですが、以前治療した経験はあるものの、ここ数年新しいむし歯はできていません
それはなぜなのか??
それはむし歯を進行させる菌が非常に少ないからで、このむし歯を進行させる菌の数というのは、普段の食生活が大きく関係しているのです。
つまり、普段から小田原歯科でお話している、むし歯予防と食生活の話を知っている自分の行動で、むし歯を進行させる菌を知らず知らずのうちに減らすことができていたおかげで、自分の歯を守ることができていたということを知ることとなりました
逆を返せば、もし食生活が乱れ、むし歯を進行させる菌を増やしてしまうと、すぐむし歯になってしまう可能性大
このように、唾液を検査するだけで、ここまでわかるのです
あなたのお口の特徴がわかれば、あなたにあった効果的な予防を知ることができます
私たちスタッフと一緒に、あなた仕様の楽して効果的な予防法を考えてみませんか
2015年04月18日
こんにちは、虫歯予防・歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の副院長の前田です。
桜の季節もいつしか過ぎ、葉桜の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
当院も3名の新しいスタッフを迎えて、ようやく人員不足が解消され、いよいよ木曜診療がスタートします。
さて、今回お話させていただきますのは、ズバリ「唾液」についてです。
唾液と聞くと、ちょっと汚いとイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、何を隠そう私たちが生きていく上で必要不可欠なものなのです。
ここで、唾液の主な作用をご紹介していきます。
1) 潤滑作用・湿潤作用
お口の中には、硬い歯とやわらかい粘膜が同居していますが、しゃべったり、食べたりしても傷つかないのは、唾液がお口の中を潤しているからです。
2) 消化作用
唾液の中には、消化酵素のアミラーゼが含まれています。アミラーゼは、糖質を分解し、体内に吸収しやすい状態にする酵素です。
3) 咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)作用
唾液との混和で適当な食塊ができるため、飲み込みやすくなります。
4) 生体防御のはたらき
人体で外に開いている部分(お口、目、鼻など)には、外から侵入してくる細菌などを防ぐ役割をしている生体防御機能がはたらいています。唾液に含まれるリゾチームは、その役割をするもののひとつで、抗菌作用を持った酵素です。
リゾチームは唾液だけでなく、涙や汗、リンパ腺、鼻粘液、肝臓、腸管など生物体内に広く分布していて、いろいろな細菌感染から生体を守り、生命維持に欠かせないものです。
また、唾液に含まれるムチンなどは、菌を凝集させ、菌塊とし、口内から排出するはたらきをしています。
5) 味覚
私たちは、主に「甘味」・「酸味」・「塩見」・「苦味」・「うま味」といった5つの味を感じとっているので、毎日の食事を楽しむことができます。これは、食べ物に含まれる味物質が、唾液の中に溶け込み舌の「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚受容器に届けられることで、味を感じることが出来るからです。
しかし、唾液がないと、潤滑作用がなくなって舌がこすれて味蕾がなくなったり、舌炎を起こして味蕾がはたらかなくなったりします。また、味物質もきちんと味蕾に届かなくなります。つまり、唾液がなければ、私たちは食べ物の本来の味が分からなくなるという「味覚障害」に陥ってしまうのです。
6) 洗浄作用・自浄作用
唾液は、お口の中を洗い流す役目を果たします。だから唾液の分泌量が少なくなってしまうと、お口の中が汚れやすくなり、むし歯にかかったり、口臭が出たりしやすくなります。
7) 緩衝作用
唾液中の重炭酸塩のはたらきによってお口の中のpHを中性に保とうとするはたらきのことをいいます。特に、飲食後はお口の中が酸性に傾きがちです。酸性の状態が長時間続くと、歯が溶けてむし歯になりますが、唾液の持つ緩衝作用によってお口の中をいち早く中性に戻すことで、歯が溶けて、むし歯になるのを防ぎます。ですから、中性に戻す能力が低い唾液を持つ人はむし歯にかかりやすいといえます。
8) 再石灰化作用
むし歯菌が出した酸によって歯のカルシウムやミネラルが溶けだしますが、唾液にはカルシウムやミネラルを歯に補充し、修復するはたらきがあります。これを再石灰化作用といいます。この再石灰化作用が弱い人はむし歯にかかりやすいといえます。
以上が唾液の主な作用です。
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この唾液の力の強さによって、むし歯にかかりやすい人と、かかりにくい人がいらっしゃいます。
もちろん、むし歯になってしまう原因には唾液だけでなく、食生活や個々人の持っているむし歯菌の数(むし歯菌は赤ちゃんの時に周りの大人から感染します)が密接に関係しています。
ここで朗報です
当院では唾液検査をすることで、個々人がどれだけむし歯になりやすいのか、または、どれだけむし歯になりにくいのかを判定することができます。これまでのように、経験的に「あなたはむし歯になりやすいですね」ということではなく、はっきりと何パーセントの確率でむし歯になってしまうということが分かってしまいます。
そして、むし歯にならないためにどう行動すれば良いのかが個人レベルで分かってしまいます。
今までご自分では気を付けてきたつもりなのにむし歯が多いと悩まれてきた方や、お子さんをむし歯にしたくないという方はぜひ、唾液検査をおすすめします。
では、今回はこのへんで失礼します。
2015年03月27日
こんにちは
虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市の小田原歯科の歯科助手、井手之上です
もうすぐ4月・・・先日は甲突川でもお花見が解禁されて、当院の近くにある御召覧(ごしょらん)公園の桜もきれいに咲いてすっかり春らしくなってきたなあと思うこの頃です
春と言えば、気分を一新したり、新しいことをはじめるのにとってもいい季節ですよね
「今まで気になっていたけど・・・」「少し興味あるなあ」という方!!ぜひこの機会にメインテナンス、始めてみませんか???![]()
先週は馬場さんが定期検診の大切さについて書かれていらっしゃいましたが、本日は当院でのメインテナンスで行っているPMTCという歯のおそうじについてお話しさせていただきます
PMTCとは、P(プロフェッショナル)専門家による M(メカニカル)機械的な T(トゥース)歯の C(クリーニング)清掃
という意味で、先生や衛生士さんといった専門家による徹底的な清掃のことをいいます
現在、日本人のほとんどが毎日歯みがきをしていますが、それでも虫歯や歯周病になってしまう方が後を絶たないのはどうしてなのでしょうか??
それは、歯みがきだけでは念入りに磨いていても磨き残してしまっている事が原因のひとつでもあります。
とくに、1:歯と歯のあいだ 2:歯茎と歯の境目 3:歯のこまかい溝
といった場所のこびりついた汚れは歯みがきでも磨き残してしまうことが多いのです
なので、このような歯みがきでは落とせない汚れをやわらかいゴムのチップなどを使ってはがしとって悪玉菌の多い状態を善玉菌の多い状態にしてしまおう
というのがPMTCなのです
さて、ここでPMTCを使った虫歯予防の研究についてご紹介します。
定期的にPMTCを受けたグループとそうでないグループで20年間の間、どのくらい虫歯が発生したかを比較したところ・・・
なんと!!
PMTCを受けなかったグループは、PMTCを受けたグループに比べて70%も虫歯になってしまったのです!!
また,定期的にPMTCをすることで、97.7%歯を守ることができるということも立証されているのです
なので、ぜひ毎日の歯みがきとメインテナンスによるPMTCをオススメします!

2015年03月24日
こんにちは
虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の受付・歯科助手の馬場です
桜もポツポツ咲き始め、いよいよ春めいてきましたね

先日は衛生士の郡山さんが入団している、宮之城吹奏楽団の定期演奏会に行って参りました

とても素晴らし演奏で、大感動でしたよー

さて、今回はホームページ内にも書いておりますが、「定期」繋がりで定期検診の重要性について
改めてお伝えしたいと思います
クリーニングをしたり、歯周ポケットの深さを測ったり、歯ブラシの磨き残しやブラッシングの
仕方をチェックしたり、痛いところはないけれど定期的に先生に診てもらったり…。
これらのことが本当に重要なことなのだろうかと思われる方もいらっしゃるかと思います
小田原歯科では、患者様方の歯の歴史をグラフ化し、年齢と共に患者様ご自身の歯の数がどのように
変化したかを見てもらっています

たくさんの患者様の歯の歴史をグラフ化しましたが、定期検診を受けられている方のグラフは
このような形が多いです
↓↓↓
(下の数字が年齢、右横の数字が歯の数です)
また、以前は歯が痛くなった時だけ来られていたけれど、歯をどんどん失ってしまい、
定期検診の大切さを身を以て感じられ、このようなグラフになった方もいらっしゃいます
↓↓↓
これらのグラフからもわかるとおり、定期検診は歯を失わないために行う最も大切なこと、
イコール健康に生きていくうえで必要不可欠なことなのです

すぐに効果が実感しにくいため、心が折れて定期的に通うことが
おっくうになることもあるかもしれません
ですが、『定期検診』は確実にあなたの歯の健康を守ってくれます

それに、一枚目の写真のグラフのように60代の方が40代の時と同じ歯の数ということは、若さも維持
できているということですよね
素敵
親からもらった大切な大切な歯(財産)を定期検診でしっかり守っていきましょー
