お知らせ・小田原歯科便り
2015年02月07日
こんにちは
虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の歯科助手 馬場です
暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒さの厳しい日々が続いていますね

春のほんわり暖かい日差しが待ち遠しいです


さて今回は毎日私たちのお口の中で起こっている「脱灰」「再石灰化」についてお話したいと思います
私たちが食事をした後、お口の中では、微細ですが劇的な変化が起きています
歯垢(しこう)中の細菌が、食べ物の糖を摂りこみ、酸を作り出します
大人の成熟した健康なエナメル質では、ph(ペーハー)5.5~5.7以下になるとエナメル質を構成しているハイドロキシアパタイトの結晶からカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出して「脱灰」という現象が起こります
ですが、食後、酸性となっていたお口は
唾液
の働きによって中性に戻り、また脱灰されていたエナメル質はカルシウムイオンとリン酸イオンが補給され、再生していきます
これが「再石灰化」です
私たちのお口の中では、歯が溶けて…また再生して…と「脱灰」「再石灰化」が繰り返されているのです
ただ…
間食が多くお口の中の酸性状態が長く続いたり、また歯面の歯垢が付着したままにしておくと脱灰がさらに進行し、唾液の働きが追いつかず、歯が溶け続け結果的に虫歯になってしまいます

例えば、腕の皮膚を爪でこすってみてください
すると赤く腫れ上がってきますよね
(あまりこすりすぎないでくださいね
)
そしてしばらく放置しているとみるみる赤みが引いていきます
ですが、こすり続けたらどうでしょう。皮膚が裂けて血が出てきちゃいますよね

虫歯もこのような状態なのです
ですから、歯を溶かす酸が絶えず作り出されないようにする為に、「ダラダラ食べ」をしないということがとても大切なんです

また、「再石灰化」のお手伝いをするために、以前このブログで何度かご紹介したキシリトールやフッ素などを取り入れ、虫歯のできない口腔状態を維持することでお口の健康は保たれるのです

お口の健康は体の健康へと繋がっていきます
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是非、「脱灰」 「再石灰化」を意識した習慣を身につけられていてください

2015年01月31日
虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の歯科衛生士の郡山です
みなさんは、“いつも歯肉の同じ部分が腫れて赤くなっているな”と感じたことはありませんか
実際に患者さんから「歯磨きをすると、血が出る事があるんです…」
と、相談を受けたことがあります
それは、ジンジバル・プラーク(歯周ポケットの中に溜まったプラーク)が原因かもしれません

歯周病は必ずと言っていいほど、隣接面(歯と歯の間)の歯周ポケットから発症します
どんなに一生懸命歯磨きしても歯周病になってしまうのは、この部分のプラークを除去できていないからです
そこで必要なのがデンタルフロス(糸ようじ)

歯周病の予防と改善には歯ブラシで歯の面を磨くだけでは不十分
歯周ポケットに届く道具を選び、隣接面のジンジバル・プラークコントロール(歯周ポケット1˜2mmのケア)を行うことが必要不可欠です
なにより、歯周病は「歯肉炎」を経て「歯周炎」にいたるということを、みなさんに知って頂きたいです
歯肉炎は歯周病の第一段階。このときに適切なケアをしていれば、歯周炎へと進行することはありません
もし、「今の歯磨き方法が不安だな」「糸ようじの使い方がわからない」という疑問を持っている方がいらっしゃったら遠慮なく私たちにお尋ね下さい
私たちはみなさんのお口の健康をお守りします

2015年01月25日
虫歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の技工士、有迫です。
前回、このブログで、説明した「セレック」について、画像を付けて紹介しようと思います。
まず、この機械で、模型を読み込みます。
次に、パソコン上で立体的に、歯を設計します。
これが、実際に歯を削りだす「ミリングマシーン」です。パソコンのデータをこの機械に、送信し、歯を削りだしていきます。
このブロックを、削りだしていきます。
ミリングマシーンに、このブロックを装着します。
削りだしている途中の画像です。
削りだしたブロックを、研磨、艶出しして完成となります。
パソコン内にデータを保存してありますので、破折などにもすぐ対応することができます。それも、「セレック」のメリットの一つです。
2015年01月17日
虫歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の受付下野です
さて、昨年の郡山さんと馬場さんに引き続き、今回もキシリトールのお話をさせていただきます
皆さまに「下野さん、なかなか商売上手だね
」とからかわれながら、たくさんの方々にお買い求めいただいている歯科専用のキシリトールガムですが、私が歯医者での購入をおススメしているのには、それなりの理由があるのです
皆さま、市販のキシリトールガムと歯医者に置いてあるキシリトールガムには違いがあることをご存知ですか?
同じ『キシリトールガム』という名前がついていますが、実は大きな違いがあります
それは、キシリトールの含有量です
歯科専用キシリトールガムは、甘味料としてキシリトールを100%使用しているので、むし歯の原因となる成分は入っていません。
一方、市販のキシリトールガムには、キシリトール以外にも甘味料が含まれているのす。
むし歯予防に効果のある選び方のポイントは、その製品に使用されている甘味料の50%以上がキシリトールである、もしくは、総重量のほとんどがキシリトールで占められていること
パッケージに『キシリトール』と記載があっても、その他の甘味料に水あめ(還元水あめならOK)などが入っていると効果が期待できません
そのため、歯科専用キシリトールガムが、ベストな選択と言えます
まだガムのかめないお子さまや、つい口さみしくて甘いものを欲してしまう大人の皆さまには、甘くてかたいラムネ菓子のような、キシリトール100%のタブレットもご用意がございますので、皆さまぜひ1度お試しくださいませ
2015年01月10日
新年、あけましておめでとうございます。
虫歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の副院長の前田です。
今年一発目のブログを担当させて頂くということで少しまじめな話をさせて頂きます。
もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、去年の4月から
小臼歯(糸切り歯の後ろ2本の歯)を保険で白く被せることができるようになりました。
その白い歯を作ってくれるのが……………技工士さんではなくて、
セレックなのです
まあ、細かい調整や仕上げは技工士さん頼りなんですが……(頼りにしてます有迫さん
)
とにかく、セレックとは何かといいますと、コンピューターが被せ物を削りだす装置なのです。
詳しくは、スキャナーで歯の模型を読み取って、その模型のデータから被せ物をデザインします。
そして、そのデザインされたデータを元に削り出すというわけです。
これによって、一度作られた被せ物のデータは保存されていますので、万が一割れてしまったり、
外れて紛失してしまったりしても、そのデータをもとに作り直すことができます。
しかも、コンピューターが削り出す時間は数十分なので、お電話を頂ければ、当日のうちに作り直すことも可能となります。
ということで、何かご質問等ございましたら、遠慮なくどうぞ。