お知らせ・小田原歯科便り
2015年2月の記事一覧です。
2015年02月28日
虫歯予防、歯周病予防に努めている、鹿児島市小田原歯科の受付下野です
以前郡山さんの歯周病についてのブログにて、デンタルフロスのお話が出ました
今回は、そのデンタルフロスについて、少し詳しくお伝えしたいと思います
デンタルフロスとは、歯と歯の間の清掃に使う細い糸のことです
実は、歯ブラシで取れる歯垢は、全体の58%ほどだというデータがあるんです
しかし、デンタルフロスを使うことで、歯垢除去率は86%までアップします
この差となっている28%もの歯垢は、歯と歯肉の隙間や歯と歯の間に残っており、そこから虫歯が発生したり、歯周病の原因となります。
さらに、歯垢がたまっていた場合、以前からお話ししている歯を丈夫にするフッ素やキシリトールが、歯垢に邪魔され届かないのです
そう考えると、デンタルフロスを使用することは、数字以上の効果をもたらすと考えられます
そうは言っても、正直めんどくさそうという印象を持たれている方も多いはず…
実は、歯垢を除去し、歯周病や虫歯を予防する以外にも、いろいろな効果があるんですよ
1、歯と歯の間にできた虫歯の初期症状を発見するセルフチェックができる
歯と歯の間にざらつきを感じたり、毎回同じ部分でフロスがひっかかる、または出し入れの時に糸がばらけるなどの症状があれば、初期虫歯・虫歯の疑いがあります
ですが、早期に発見できれば、大掛かりな治療をしなくてすみますし、予防処置のみでも充分なケースもあります
2、詰め物、かぶせ物の不具合を早く発見できる
詰め物やかぶせ物の入っている歯の間にフロスを通した時に、引っかかりを感じたり、糸が切れてしまったり、ばらけるなどの症状があれば、詰め物やかぶせ物が合わなくなっている可能性があります
早い段階で見つけることにより、合わなくなった詰め物・かぶせ物の付近から進行していく二次カリエス(虫歯で治療した箇所が再び虫歯になること)を防ぐことができる可能性もあり、新しい詰め物やかぶせ物へ切り替えるタイミングも知ることができます
かく言う私もこちらは経験済でして、デンタルフロスさんに助けていただきました
3、口臭の予防になる
歯と歯の間には、歯垢や食べかすが多く残るため、それが悪臭の原因となることもあるのです
口臭が気になるという方も、日常的にデンタルフロスを使用するだけで、改善される可能性があります
このようにさまざまな効果のあるデンタルフロス、使って損はありません
1日1回の使用で充分効果を発揮してくれるので、朝に弱い私は夜の歯磨き時に取り入れていますが、なんたる偶然
夜に取り入れるのが1番効果的だそうですよ
ちなみに、デンタルフロスには、糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります
皆さまの使いやすいタイプや、それぞれの使い方についてなど、お気軽にご相談くださいませ
2015年02月23日
こんにちは、虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の副院長の前田です。
ようやく春一番も吹いて、いよいよ春の訪れを感じる今日この頃ですが、この時期はまだまだインフルエンザ等の感染症が猛威を振るっていますよね。
冬はインフルエンザや、ノロウイルスによる感染性胃腸炎など、ウイルスや細菌による感染症が流行する季節と言われています。
それはなぜかといいますと、
冬場は空気が乾燥しています。
空気が乾燥することで、ウイルスの水分も蒸発して空気中に漂いやすくなります。
また、ウイルス自体が乾燥を好むので、ウイルスの感染力も上がっています。
さらに、空気が乾燥していると、くしゃみやせきの飛沫が小さくなり、飛沫に含まれるウイルスが遠くまで飛びやすくなるため、感染が広がりやすくなります。
さらにさらに、
人ののどや鼻の中は粘液で適度に湿っていて、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割を担っていますが、乾燥することで、のどや鼻の粘膜が傷んでしまい、ウイルスなどが体の中に侵入しやすくなってしまいます。
また、(ここからが大事です)
口の中の細菌が作り出す「プロテアーゼ」という酵素(タンパク質を分解する酵素)が粘膜を破壊することで、さらにウイルスが侵入しやすくなるとも言われています。
ということは、
お口の中に歯垢(プラーク)や歯石、舌苔(「ぜったい」と読みます。舌についた汚れのことで、細菌のかたまりです。)が溜まって汚れていると、細菌が増殖してプロテアーゼが増えるので、ますます感染症にかかりやすくなってしまいます。
つまり、感染症予防には
従来の手洗い、うがいの他に口腔ケアでお口の中を清潔に保っておくことが重要になります。(加湿も付け加えておきます)
ここでいう口腔ケアとは、毎日のブラッシングはもちろんですが、歯科医院での歯石取りやPMTC(歯科医師や歯科衛生士による専門的な器具、機械による歯の徹底的な清掃のことです。)
また、ご高齢の方や介護を必要とされる方には特に口腔ケアは必須で、肺炎や風邪予防にも効果的ですので、ぜひ感染症予防対策として取り入れて頂ければ幸いです。
本日はこの辺で失礼します。
2015年02月12日
こんにちは!!
むし歯予防・歯周病予防に努めている鹿児島市の小田原歯科の歯科助手、井手之上です
本日はバレンタインですね男性も女性もドキドキな日ではないでしょうかおいしいチョコやお菓子もステキですが、どうぞ食べたあとの歯みがきやだらだら食べには十分に気をつけてくださいね
さて今週はむし歯の原因についてご紹介させていただきます
先週のブログでご紹介いたしましたが、脱灰と再石灰化のバランスが崩れて脱灰に傾いてしまうとむし歯(う蝕)になってしまいます
虫歯になる原因には、はみがきの仕方だけでなく、他にも要因があるのをご存じですか??本日はその要因についてご紹介します
その① 歯質の要因
だ液には緩衝能(かんしょうのう)というお口の中のpH(ペーハー)を中性に戻そうとする働きがあるので、だ液のでる量が少なかったり、中性に戻す力が弱いと虫歯になりやすいです
また、おくばの溝が深いと汚れがたまりやすく、虫歯になりやすくなってしまいます
★対策★
フッ素の使用・・・フッ素にはエナメル質を強くするしたり、再石灰化を促進させる働きがあります!また、お口の中でプラークをつくる虫歯菌や酸をつくる虫歯菌の力を弱くさせて虫歯ができにくい環境にしてくれます
シーラント・・・かみ合わせの面の溝が深く歯ブラシの毛先が届かないところにプラスチックやセメントで埋める治療のことをいいます。とくに乳歯や永久歯などはえて間もない歯がやわらかい時期には注意が必要です
その② 食事の要因
食事をして脱灰が始まり再石灰化が終わるまでおよそ3時間といわれています
もし、糖の多い食事の回数が多いと、お口の中の環境は・・・もうおわかりになりますよね
★対策★
ジュースなど砂糖の入った飲み物は日常的には飲まない(スポーツドリンクも砂糖が多く入っています!!)
間食の制限
決まった時間に食事をする+夜寝る前は食べない!!
キシリトールガムの使用(当院のスタッフブログのなかで2014年12月に郡山さんと馬場さんが、2015年1月に下野さんがキシリトールガムについて紹介してくださっているので、そちらも合わせてご覧ください)
その③ 細菌の要因
磨き残しはおよそ24時間で歯垢になります。歯垢は細菌のかたまりです!もし、食べた後に寝てしまうと就寝中は唾液がでにくいので、お口の中が酸性に傾きやすくなってしまいます
★対策★
プラークコントロール・・・適切なブラッシングや補助道具の使用、一日に一回はしっかりとしたブラッシングを!!!
これらの要因が重なり合って虫歯になってしまうのです
ただ、この要因のバランスは人それぞれ・・・歯の要因が大きい人もいれば、食事の要因が大きい人もいます気になられる方はぜひ当院にご来院いただきご相談くたさい一緒にステキな虫歯予防ライフを送ってみませんか?
2015年02月07日
こんにちは
虫歯予防、歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科の歯科助手 馬場です
暦の上では春を迎えましたが、まだまだ寒さの厳しい日々が続いていますね
春のほんわり暖かい日差しが待ち遠しいです
さて今回は毎日私たちのお口の中で起こっている「脱灰」「再石灰化」についてお話したいと思います
私たちが食事をした後、お口の中では、微細ですが劇的な変化が起きています
歯垢(しこう)中の細菌が、食べ物の糖を摂りこみ、酸を作り出します
大人の成熟した健康なエナメル質では、ph(ペーハー)5.5~5.7以下になるとエナメル質を構成しているハイドロキシアパタイトの結晶からカルシウムイオンとリン酸イオンが溶け出して「脱灰」という現象が起こります
ですが、食後、酸性となっていたお口は唾液の働きによって中性に戻り、また脱灰されていたエナメル質はカルシウムイオンとリン酸イオンが補給され、再生していきますこれが「再石灰化」です
私たちのお口の中では、歯が溶けて…また再生して…と「脱灰」「再石灰化」が繰り返されているのです
ただ…
間食が多くお口の中の酸性状態が長く続いたり、また歯面の歯垢が付着したままにしておくと脱灰がさらに進行し、唾液の働きが追いつかず、歯が溶け続け結果的に虫歯になってしまいます
例えば、腕の皮膚を爪でこすってみてくださいすると赤く腫れ上がってきますよね(あまりこすりすぎないでくださいね)
そしてしばらく放置しているとみるみる赤みが引いていきますですが、こすり続けたらどうでしょう。皮膚が裂けて血が出てきちゃいますよね
虫歯もこのような状態なのです
ですから、歯を溶かす酸が絶えず作り出されないようにする為に、「ダラダラ食べ」をしないということがとても大切なんです
また、「再石灰化」のお手伝いをするために、以前このブログで何度かご紹介したキシリトールやフッ素などを取り入れ、虫歯のできない口腔状態を維持することでお口の健康は保たれるのです
お口の健康は体の健康へと繋がっていきます
是非、「脱灰」 「再石灰化」を意識した習慣を身につけられていてください