こんにちは、小児の虫歯予防・成人の歯周病予防に努めております、鹿児島市小田原歯科の副院長の前田です。
前回のブログではタバコとインプラント・歯周病の関係について書きましたが、
今回は歯周病と心筋梗塞の関係について書こうと思います。
というのも、つい3週間ほど前に私の父親が心筋梗塞で入院をすることになってしまいました。
幸い、ごく軽い心筋梗塞で、現在は退院しています。
話を元に戻します。
心筋梗塞とは何らかの異変によって心臓に血液を送る血管が詰まり、心臓の一部が壊死してしまう病気で最悪の場合、命を失ってしまうこともあります。
主な原因は、動脈硬化で、長年の喫煙や、高カロリーの食事などの生活習慣によって引き起こされると言われています。
最近、新聞やテレビなどでも取り上げられましたが、
何と
心筋梗塞を起こした患者さんの血管から歯周病菌が発見されたのです。
なぜ本来、口の中に棲んでいるはずの歯周病菌が血管の中に入り込んだのでしょうか?
それは、歯周病が進行すると、歯茎が炎症を起こして腫れてしまい、歯茎の血管がボロボロになって歯周病菌が血管中に入り込みやすくなってしまうためです。
そして血管中に歯周病菌が入り込むと血小板が異常を起こして集まり、血液を固めてしまいます。この塊が心臓の血管に詰まると、心筋梗塞を引き起こしてしまうということになります。
私の父の場合は、長年喫煙をしており、中性脂肪も高く、しかも重度の歯周病もありましたので、もともとリスクが高かったのだと思います。幸いにも軽く済みましたので、これを機に摂生してもらえるように応援していこうと思います。
では、今回はこの辺で失礼します。