こんにちは、小児の虫歯予防・成人の歯周病予防に努めております、鹿児島市小田原歯科の副院長の前田です。
本日、九州から東海まで梅雨入りが発表されて、ようやく?6月らしくなってきましたね。
これからの季節なんといっても怖いのが、食中毒だと思いますが小田原歯科でも先日、某受付嬢が食中毒で朦朧としながら受付業務をこなしておりました。
さすが 受付の鑑ですね、下野さん
まあ、そういうわけで、当ブログでもよく噛むことの効能を再三取り上げてきたわけですが、本日は「食事」に焦点を当ててみようと思います。
これまで、虫歯や歯周病予防のために食事や歯磨きに気をつけましょうと言ってきましたので、食事をすると、お口の中が汚れてしまうといったイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。
ですが、それは誤りで実は、唾液中に含まれる細菌の数は食後、激減します。
これは、食べ物を咀嚼すると大量の唾液が分泌され、口の中の細菌が食べ物と一緒に胃の中に流されるからです。
しかし、食事をすると、食物残渣(食べかす)が増えます。
だから、口の中をきれいにするには、食物残渣が残りにくい食べ物を選ぶことと、よく噛む必要があり、しっかり唾液を出させる食べ物を選ぶことが大切になります。
具体的によく噛むのに適しているものは、
セロリや油揚げ、にんじん、たくあん、漬物、さきいか、もも肉などです。
次に食べたいものは、
繊維の多い食材で、セルロースなどの食物繊維がたっぷり含まれている野菜やキノコ類です。
これら繊維質の食材は食物残渣が残りにくく、噛んでいるときに歯の表面の汚れをかき取る作用があります。
また、ヨーグルト等の乳酸菌食品を多く取っている人に歯周病が少ないことが報告されています。
これは、乳酸菌が過酸化水素などを分泌して悪玉菌を殺菌し、同時に乳酸で口の中が酸性になることで酸に弱い歯周病菌を抑えるためと考えられています。
というわけで、皆さんも積極的にこれらの食品を取り入れられてはいかがでしょうか。
では、この辺で失礼します。