みなさんこんにちは
小児の虫歯予防・成人の歯周病予防に努めている鹿児島市小田原歯科、歯科衛生士の福元です
最近、口臭を気にされる方が多くいらっしゃいますまずは、口臭の原因について少しお話しますね
まず、口臭の原因には、生理的口臭と病的口臭があります。
生理的口臭は
自然な口の臭いのほかに、食べ物やタバコ、アルコールなどによって生じる臭いが生理的口臭です。食べ物のなかでも、口臭の原因となりやすいのはニンニクとネギ、ニラ、ラッキョウなど。とくにニンニクは腸から吸収された成分が血液中に入り、体中を回って肺から息として吐き出されるため、いつまでも臭いが残ります。またアルコールも本人にはわかりにくいのですが、強い臭いが漂います
自分の口臭を感じたとき、ニンニクの入った料理やアルコールの影響が残っていないかどうか、まず考えてみましょう。ニンニクやアルコールの臭い解消には、牛乳が効果的なので試してみてください。梅干やレモンにも、食べ物の臭いを薄める効果があります。もちろん歯磨きも大切です
病的な口臭には、次のようなものがあります。
● 口の病気"虫歯、歯周病、口内炎など。
● 鼻やノドの病気"蓄膿症や扁桃炎、アデノイドなど。
● 胃腸の病気"胃炎や胃拡張など。この関連で、舌に白いコケのようなもの(舌苔)が増え、それが臭いを発することがあります。舌苔をとる専門の用具もありますが、歯ブラシで軽くこするだけでも臭いはかなりとれます。
● 呼吸器の病気"慢性気管支炎など。
● その他"糖尿病や肝臓病、腎不全、がんなど。
こうした病気のなかでも、もっとも口臭の原因となりやすいのは、虫歯と歯周病ですじつは慢性的な口臭の原因の9割は虫歯と歯周病といわれるほど
つまり口臭を気にするなら、虫歯と歯周病を防ぐためのオーラルケアこそがもっとも重要なのです。
虫歯と口臭ってどう関係するか分かりにくいかもしれませんが、虫歯は虫歯菌が酸を出し、歯に穴を開ける状態のことです。
その穴に、食べ物のカス溜り細菌が繁殖してにおいを出します。それが口臭になります
寝る前の歯磨き、歯間のプラークを除去することが大切です
歯周病は口臭の最大の原因になっています
歯周ポケット(歯と歯茎の境目)にプラークがたまると、細菌によって歯肉が炎症を起こしやすくなります(歯肉炎の状態)。すると細菌の増殖でガスが発生し、それだけでも口臭の原因となります
この状態を放置していると悪化して、出血したり、膿(ウミ)がたまって悪臭を放つことになりかねません。それどころか、歯を支える歯根膜や骨までがダメージを受け、健康そうにみえる歯がぐらつき、とつぜん抜け落ちることさえあるのです
プラークは歯ブラシやデンタルフロスなどで除去できますが、こびりついた歯石は自分ではきれいにとれません。スケーラー(歯石を削る器具)で削ると、歯の表面もなめらかになり、歯石がつきにくくなりますただし自分では、なかなか均一に削ることができません。歯石が多い人や、歯石のつきやすい歯質の人は、できれば数ヵ月に一度くらいのペースで歯科に行き、ポリッシング(歯石除去)をしてもらいましょう
ついつい長くなってしまいましたが、気になる方はお口のチェックしてみましょうね